激安3Dプリンター「Anycubic i3 Mega 3D」付属ソフト「Cura」の設定方法とは!?

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cura4image その他
Anycubic i3 Mega 3Dimage

Anycubic i3 Mega 3D

最近3Dプリンターの低価格化が進み、まわりにも3Dプリンターを購入したという方も増えてきたようです。

ただ、3Dプリンターを購入しても印刷データがなければ意味がありません。

3Dデータを公開しているサイトも多数存在しているようですが、やはりオリジナルの造形物をつくりたいと思うのが心情というものではないでしょうか!?

 

充電器カバーイメージ

TinyWhoopの充電器カバーimage

うえは「TinyWhoop」のカバーの無い充電器用の自作カバーです。こんな感じのなら簡単に作成できてしまいます。

 

まず、オリジナルの3Dデータを作るために必要なのは「STL形式」のデータを作成すつことの出来るソフト、わたしのところでは「Shade 3D ver.16」を使用しています。

このソフトは「My Shade」という名前で販売していたころ(えらい昔です)から使用しているので、いまさら他のソフトは・・・

話をもどして、「STL形式」のデータを作成する環境ができても、これだけでは造形物を印刷することは出来ません!

 

ここで必要なのが「STL形式」のデータを「Gコード(G-code)」ファイルに変換するソフトが必要なのです。「Gコード(G-code)」ファイルとは切削加工機などの産業用の機械やもちろん3Dプリンターが理解できるファイル形式のことです。このファイルを適切に生成できなければ造形物を作成することは出来ません。

 

「Anycubic i3 Mega 3D」には「Cura」という変換ソフトが付属しているのですが(付属のSDカード内に収納)もちろん日本語表記ではないのと、どの項目を触ればどうなるのかなど、3Dプリンターが初めての方のとってはちんぷんかんぷん???になるのは必然( ;∀;)

というわけで下記に簡単にまとめてみました。

cura1image

Quality(層と壁面の設定)


Layer height(mm):層の厚さ

印刷時間と品質に影響する重要な項目です。通常は0.1~0.3程度で数値を小さくすれば品質は良くなりますが印刷時間が長くなります。

Shell thickness(mm):壁の厚さ

造形物の壁面の厚さで通常はノズルの倍の数値を入力します。

Enabel retraction:壁面交差時に引き込む

ノズルがプリントしない場所でのひっこめる動作です。通常は選択します。糸引き防止の効果がありますが、印刷スピードは長くなります。


Fill(充填の設定)


Bottom/Top thickness(mm):底面と上面の厚さ

造形物の強度に関係する項目です。通常は「Shell thickness(mm)」と同じ数値を入力します。

Fill Density(%):充填密度

造形物の印刷スピードと強度に影響する項目です。0~99の数値を入力します。通常は20(%)程度で十分です。


Speed and Temperature(プリント速度と温度の設定)


Print speed(mm/s):プリント速度

通常は50~60に設定します。

Prihting temperature(℃):ノズルの温度

PLAは190℃~220℃ ABSは230℃程度

Bed temperature(℃):テーブルの温度

PLAは60℃~70℃ ABSは95℃程度


Support(サポート材の設定)


Support type(生成するサポートの種類)

Touching buildplate:ヒーテッドベッドと接触できる部分のみサポート材を自動作成します。
Everywhere:上記設定及び造形物の間に挟まれている部分のサポート材も自動作成します。
None:自動作成はしません。

Platform adhesion type(縁取り/ラフト)

造形物をヒーテッドベッドに固着させるための補助材の形状を設定します。

Brim:推奨設定
同心円状に薄く補助材を作成するため造形物が反りにくく底に傷跡が出来ない設定ですが、ヒーテッドベッドのスペースを広く取ります。
Raft:造形物の底に厚めの補助材を格子状に作成します。はがすときに底の部分に傷が残ります。
None:補助材無しで、垂れたフィラメントを拭き取るため外周にテスト印刷のみ行います。


Filament(フィラメントの設定)


Diameter(mm)

使用するフィラメントの直径です。本プリンターでは1.75 に設定します。

Flow(%)

押出量の補正係数 押し出されるフィラメントの量を設定します。通常は100 です。


Machine


Nozzle size(mm):使用するマシーンのノズルサイズ(本機では0.4に設定)

 

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Retraction(引込みの設定)


Speed[mm/s](速度)

40.0 に設定します。

Distance[mm](引き込み量)

3.5~4.0 程度で良いでしょう。


Quality項目


Initial layer thickness[mm]

0.2(通常) 第一層の厚さ、他の設定はデフォルト設定でOKです。


Speed(速度設定)


Travel speed(mm/s)(早送り速度)

印刷していない時のヘッド移動速度で120程度で良いでしょう。

Bottom layer speed(mm/s)(第一層目印刷速度)

一般、小型モデルは20、大型モデルは30 程度に設定します。

Infill speed(mm/s)(充填速度)

造形物内部をフィラメントで埋め尽くす場合の速度で0だと印刷速度と同じになります。速度を速めると外壁の造形品質に影響が出る可能性があります。

Top/bottom speed(mm/s)(上面/底面プリント速度)

模索中

Outer shell speed(外壁プリント速度)

外側輪郭線の速度です。30程度に設定します。速すぎると外観品質に影響します。

Inner shell speed(内輪郭速度)

内輪郭線の速度です。30~40程度のにします。速すぎると外観品質に影響します。


Cool項目


Minimal layer time[sec]

各レイヤの最短印刷時間です。印刷されたフィラメントが冷えるのを待つための時間設定です。時間が設定より短かった場合は自動的に印刷速度が調整されます。

Enable cooling fan

自動冷却を有効にするかどうかの設定項目です。

 


以上が大まかな設定項目になりますが、3Dプリンターは室内の環境により設定数値が変わります。以上を参考にベストなセッティングを模索してください。

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