岩樟神社~日の本の起源「淡路島」をめぐる④

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淡路 岩樟神社イメージ ぶらり淡路島

岩樟神社(いわくすじんじゃ)~蛭子命(ヒルコノミコト)恵比寿さま発祥の地~

駐車場: 近隣に有料駐車場有(岩屋ポートパーキング)から徒歩5分

【2017年6月現在】1時間無料

この日は快晴!気温も5月とは思えない、うだる暑さに海風が心地よくあたる
淡路島一周も最終地点の「絵島」をしげしげと見物していると
初老のご夫婦に声をかけられ、この先に変わった神社があることを教えてもらった。
その時、神社の名前も言っていたがあまり頭には残らなかった(*_*;

そのご夫婦の話によれば、この先に洞窟に祀られている神社があり
ここ最近パワースポットとしてちょっと有名らしい・・・
にもかかわらず周辺の人に聞いても誰も知らないらしく、この暑い中かなり探されたとか!

ご主人はその苦労話を、浴びるような日差しに顔を歪めながら話してくれました。

そんな話を聞かされて行かないわけにはいかない(^^♪

さっそく、ご夫婦が指さした方向にカメラバックを抱え足を進めた。

岩屋 恵比寿神社image

岩屋 恵比寿神社image

今回ラッキーだったのは、ご夫婦が探していた「岩樟神社(いわくすじんじゃ)」の名前を僕が知らなかったこと、「岩樟神社」を探しているとここはスルーしてしまいます。

まさかこの奥にもう一つ神社があるとは、誰も思いませんもんね!

※もちろんグーグルマップにはバッチリ「岩樟神社」で表示されていました。

初老のご夫婦も迷うはず、お目当ての神社は裏手にあります(^^♪

岩樟神社2image

岩屋恵比寿神社に参拝をすませ脇へ回り込むと

ありました~

淡路 岩樟神社イメージ

岩樟神社3image

ご夫婦が言っていたように、洞窟の中に祀られています!
こじんまりとした神社ですが、古代のロマンを感じさせます。

さて、今回は幸運が重なりたまたま居合わせた女性の神主さんに少しお話を聞くことができました(^^♪

ここ「岩樟神社」はイザナギ、イザナミの子である「蛭子命(ひるこのみこと)」が誕生した場所だと伝わるそうです。日本書紀では「蛭子命」は3歳になっても足が立たなかったので樟で作った船にのせられて流されたと記されています。

神様の世界は怖い!

ここからは皆様もご存じの通り流された「蛭子命」は、西宮浜に打ち上げられ
その後、地域の人たちによって「えびす様」として大切に祀られたそうです。
そう!関西の人にはなじみの深い 鯛を小脇に抱えた商売繁盛の神様「えべっさん」ですね(^^♪

もちろんこれには諸説があるようですが・・・

※古事記では葦船で流されたと記されています。

余談ですが、入口の案内看板には「岩楠神社」と記されていますが
神主さん曰く「楠」ではなく「樟」を使うのが正しいそうです!

どちらもクスノキを表す感じですが、「楠」の「南」は南方原産の木を意味し
「樟」の「章」は高く伸びることを意味しているのでこちらの場合は「樟」を使うのが正しいのでしょう。

そして、案内板にはこうも書かれています。

この洞窟は昔53mの奥行きがありましたが、現在では高さ1m60㎝、幅1m10㎝、奥行き3mとなり正面の左右に上古の祭壇跡があります。

ここで僕は勘違いをしていたのですが、昔は奥行きが53mと記されていますが
ここから奥に53mあり、落石などの影響で今では3mほどしか確認できないのだろうと思っていたのですが、

神主さん曰く

昔の絵図などによると、ここから前方にまだ洞窟が続いておりその先には
美しい砂浜が広がっていたそうです。もちろん近年の開発で砂浜は消え、太古を物語るこの洞窟も削られ短くなってしまったようです。

あと、この神社は「伊弉諾尊」がかくれられた「幽宮(かくりのみや)」であるとも伝わります。

 

この偶然出会えた「岩樟神社」でしたが、近くの「絵島」(おのころ島伝承地)といい、古事記や日本書紀に触れることの出来る貴重な場所でもあり。関西随一のパワースポットといえるのではないでしょうか!?

神主さんとのお話し中、鳥居の前を通りかかった外国の女性二人が
鳥居の前で立ち止まり、見事なお辞儀をしていったのがとても印象的で何故かすがすがしい気持ちにさせてくれました。

 

最後にここをお守りになられている神主さんは普段この近くの「岩屋神社」にいてるということですが、沢山のお社を管理されているということなので
なかなかお忙しい様子!「御朱印」などもお願いできるようですが、神主さんのお仕事は朝も早く、決して御朱印欲しさに無茶をしないよう心がけましょう。

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