とある花屋のいちにち

スポンサーリンク
スポンサーリンク

少し肌寒い12月の暮れ、あと一時間もすれば日が沈むというとき、小さな男の子が店に入ってきた。

ほほを赤らめているので外の寒さが伝わってくる。

暖房をきかせて暖めてあげたいところだが、残念ながら花屋の店内は以外と寒い!! お花のために暖房器具はNGなのだ!

自分 「いらっしゃいませ!」

年のころは…

小学校の5年生くらいか?

流石に恥ずかしいのか、こちらを見ることもなく
店内を見まわしている!!

自分がこの子の年齢くらいの時は、恥ずかしくて花屋さんには入れなかったな~と思いつつ

自分 :「なにか探しているのかな!?」と聞くと

その男の子は、少し照れながら

「お母さんが誕生日だから花束を…」

このご時世に何て良い子なんだろうと、感動さえ覚えてしまう!!
どんな育てかたをすればこんなよゐこになるのだろう…親御さんに会ってみたいものだ…

自分 「予算はいくらくらいかな?」

子供 「1000円くらい」

こくらいの男の子にとっての「1000円」はかなりの大金!
お小遣いを少しづつこの日のために貯めたんだろうな~

近くでやりとりを聞いていた他のお客様からも、拍手が沸き上がりそうな店内の雰囲気♪

お客様A 「待っとくから先にしてあげて!!」

日本もまだまだまんざらではない♪

1000円にしては少し豪華な花束を用意し男の子に見せる

自分 「こんな感じで良いですか!?」

男の子は満面のそして最高の笑顔でうなずいてくれた♪

そしてお会計を済ませた彼は、花束を抱え颯爽と店内から出ていった♪

待たされていたお客様も笑顔で彼を見送っていた(^-^)

また来年、少し大人に近づいた彼がまた花束を買いに来てくれるかな!?
あんな子供の心を曇らせてしまう世の中にしないのが、我々大人たちの役目なようだ…

この日は、寒かったが心の底から温まることが出来た!あの笑顔は二度と忘れることは無いだろう(^^♪

タイトルとURLをコピーしました