義経公から贈られた名を持つお狐様の神社~源九郎稲荷神社~

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ぶらり奈良
源九郎稲荷の土鈴

「源義経(みなもと の よしつね)」が都を追われ吉野山へ逃げ延びたさい、そのあとを追った愛妾「静御前(しずかごぜん)」を追手から守り抜いたのが、義経の忠臣「佐藤 忠信(さとう ただのぶ)」化けた白狐でした!

源九郎稲荷神社

■ 源九郎稲荷神社(げんくろういなりじんじゃ)

奈良県大和郡山市洞泉寺町15

ご祭神 宇迦之御魂神(うかのみたまのみこと)

駐車場 近隣にコインパーキング有

その白狐が「静御前(しずかごぜん)」の持つ、【親の皮でできた鼓】を、恋慕うあまり御前様につき従い「静御前」まもったことを知った義経は、その忠義に感服し自分の名「源九郎」をこの白狐が名乗ることを許したと云う(忠臣狐伝説)

歌舞伎や浄瑠璃の演目「義経千本桜」にも登場する「源九郎狐」がこちらのご祭神のお使いということもあり。有名な歌舞伎役者さんも、ときおり 参拝に来られているようです!

源九郎稲荷神社 狛狐

この「源九郎狐」は他の伝説にも登場する。その伝説とは「妖刀子狐丸伝説」という

菅田明神の境内に住む小狐が、近くのふちで村人を苦しめている大蛇を源九郎狐の助けをかりて退治した。そして、退治した大蛇の尾からは宝剣が見つかり、村人はこの宝剣を「小狐丸」と名づけ、天理の石上神宮へ奉納したと云う。

通常「稲荷(いなり)」とは、五穀豊穣をつかさどる神様というのが一般的だが「鋳成神(いなりしん)」が転化したものではないかと云う説もあり

当時国家を支えた製鉄の神様が「宝剣小狐丸」とかかわっているのも興味深い!
こんな逸話の残るこの神社は、こじんまりとした神社ながら
「日本三大稲荷」の一つに数えられる。ただし、これには諸説があるものの

私が訪れた日は、たまたまNHK日本国際放送さんが撮影に来られていて、海外向けにこちらの神社が紹介されるそうです!

ご近所の子供さんが白い狐の面を付け出演されていました(^^♪

いまは花々が咲き乱れる美しいこのお社も、一時は荒れ果ててしまっていたようですが、語り部さんや地域の皆様の力で復興を成し遂げ、今では全国からたくさんお詣りの方が訪れる神社に生まれ変わったようです!

毎年4月の第一日曜日には、白狐面をつけた子供たちが練り歩く

「源九郎稲荷春季大祭」が盛大に執り行われるそうです!

これも、「源九郎稲荷」様のご利益のいったんなのかもしれませんね!

源九郎稲荷神社 拝殿

日本人は古来より、儚い(はかない)ものに美を感じ、喜びや悲しみを神様と分かち合い、眼に見えないものに感謝する事の出来る国民だということを、ふと!思い出させてくれる素晴らしい神社でした!

広大な敷地を持つ大きな神社ではないですが、これほど日本人のDNAにしみこむ神社は久しぶりでした(^^♪

奈良方面に行かれたさいは、ぜひ一度立ち寄られてみては如何でしょうか!?

そして、立ち寄られたさいにお勧めなのがこちら!

源九郎稲荷の土鈴

授与所で販売されている「源九郎稲荷」様をモチーフにした「土鈴」
こちらは手作りということで、どれ一つとして同じ顔がないそうです!

お気に入りの子を連れて帰ることができます(初穂料は一つ千円)

 

余談ですが、桜で有名な「吉野山」には 「狐忠信」の碑が今も残るということなのでそちらにも足を運んでみようと思います!

そちらの話はまた、いつぞや!

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